ゼロから中国語検定[HSK] に挑戦 vol.1

こんにちはジョナサンです。私はタイ語が専門なのですが、これまでちょっと気になっていた中国語の勉強を本格的に始めようと思います。タイには中国系(主に潮州・海南・広東からの移民)のタイ人が多くいて、タイ経済の中心を担っています。またバンコクには巨大な中華街(ヤワラートとよばれる)があり、たくさんの中国系の人々が商売をしています。タイ語と中国語の関係を探りつつ、勉強の成果をレポートしていきたいと思っています。

語学にはモチベーションが最も重要なので、とりあえず、中国政府公認の中国語試験『漢語水平考試』(HSK)を突破していくという目標を設定いたしました。ペーパーテストができれば中国語がペラペラ話せるわけではないのですが、この試験を通して中国語の基礎を学び、あとは中国人と直接コミュニケーションを取りながらブラッシュアップしていこうと思ってます。

HSKという試験は、英語でいうTOEFLのようなものです。この試験で獲得したスコアは、中国の大学に留学する際の選考に使用されます。HSKの試験は、一番簡単なものが1級、最難関で6級という6段階制になっています。日本の習慣とは異なり、1級が一番下の級というのが面白いところです。5級からは、合格という概念ではなく、スコアのみで結果が表示されるそうです。このあたりはTOEICやTOEFLと同じような評価のやり方ですね。中国最難関の北京大学や、理工系で有名な清華大学などに留学するには、おおむねHSK5級〜6級で、なおかつ高スコアを要求されるようです。

私はまだ「ニーハオ」しか知らないので、とりあえずHSK4級合格を目指したいと思っております。4級は300点満点のうち、6割の180点を取れば合格です。中国語には日本語の漢字と似ているものがかなりあるようなので、意味がまったく分からないタイ語に比べれば幾分楽な気がしています。

昨日やっと amazon.com から中国語の辞書と教材が届きましたので、さっそく勉強を開始しました。タイミング良く6月14日(2015/6/14) にHSKの試験があるようですので、無謀にも3級と4級を申し込む予定です。あと1ヶ月ちょっとしかないですが、連日中国語漬けになって、できるところまでやってみます。

教材は、アルクから出ている『真剣に学び続ける人の中国語教本』の入門編・初級編と、中国で有名な加藤嘉一さんが薦めていた小学館の『中日辞典』を選びました。『真剣に〜』の方は近くの本屋で軽く立ち読みをしたときに、レイアウトが見やすかったのと、ちゃんと音声CDがそろっているので選びました。入門編を終えましたら、HSKの過去問を購入する予定です。過去の経験から、教材を欲張るとどれも手付かずになってしまうので、アルクの本を軸に学習していこうと思っております。タイ語などのマイナー言語と違って、中国語は教材が豊富なのでうらやましいです。

発音・声調に関しては Youtube でかなり細かく教えてくれる映像がたくさんあるので、それを参考にしていこうかと思っております。中国語のすべての母音と子音を説明してくれる映像が簡単に見れるのは驚きですね。日本語やタイ語にもない、舌を巻く発音(巻舌音)の存在を初めて知りました。この発音が中国語を中国語らしくするんですね。音読と発音練習は毎日やらなくてはだめですね。タイ語や英語もそうですが、発音できない音は絶対に聴き分けることができないですから。このあたりは、私が尊敬する英語通訳者・國弘正雄先生の『只管朗読』メソッドを中国語に当てはめていきます。

中国語で使われる漢字(簡体字)は日本語で使われる漢字と微妙に違うので、書き取りの練習も必須です。4級ではおよそ1200語を使いこなせないといけないそうです。まだ意味がよくわからないですが、とりあえずテキストの文に出てきた漢字を書いて練習しています。小学校の頃を思い出しますね。漢字を見るとなんとなく意味がわかるのですが、漢字の読み方が日本語と全く違うので、単語と発音をちゃんと一致させるのが勉強のネックになりそうです。

次回もまた中国語の勉強の成果をレポートします。

再见

*写真はすべて筆者が撮影

・タイを中心とする東南アジアの言語・文化を研究しています。 日本のメディアにはあまり登場しないタイのニュースをわかりやすく伝えていきます。最近は、タイの農業・地場産業の動きに注目しています。 ・好きな食べ物:ドリアン、パッタイ