真夜中の東京ドームで草野球してきた

  by ノジーマ  Tags :  

野球人の聖地といえば甲子園と東京ドーム。今年で著者が所属している草野球チームが結成20周年となったのですが、その記念試合という口実で、東京ドームで草野球をやってきました。

そもそも東京ドームなんか借りられるの?

東京ドームなんてそもそも草野球で借りられるんだ!と驚く方も多いのではないでしょうか。実は東京ドームは普通に一般開放を行っていて、東京ドームシティのホームページを見てもその情報が掲載されています。
https://www.tokyo-dome.co.jp/dome/play/fee.html

しかし、料金は最安の平日午前で140分35万円、一番仲間を集めやすいであろう週末の夜間になると140分で55万円とかなりのお値段になってしまいますし、そもそも今はプロ野球シーズンの真っ只中ですのでほぼすべての枠が予約でいっぱいになってしまっています。

グラウンドを確保したところで対戦相手チームがいなければ試合はできませんし、その高額料金を折半してくれるチームを探すのも至難の業でしょう。最悪、グラウンドを確保したのに相手を確保できないなんて恐れも…。
そう考えると、開放はしているものの、東京ドームでの試合を実現させるのはかなりハードルが高いといえるでしょう。

東京ドームで行われている大会に参加する!

それでは今回いかにして著者のチームが試合を実現させたかというと、週末の深夜時間帯を使って大会を主催している団体があり、そこに参加を申し込むことによって簡単に、しかもリーズナブルにセッティングができたのです!

それは『KUSA1』という大会を行っている団体なのですが、深夜の時間帯(23:30~5:00)を貸し切って4試合をセッティングするという形で運営を行っていて、1試合の時間は85分と短くなってしまうものの参加費は週末なのに約15万円で済むですからグッとハードルは下がります。

15万円なら15人で参加すれば1人あたり1万円ですし、対戦相手は主催者がセッティングしてくれるので相手が見つからずに試合ができなかったり、余計にお金がかかってしまうリスクもありません。

お金の感覚は人それぞれですが、野球好きな人にしてみれば、あまり苦労せず1万円で一生の思い出ができると思えば、かなりリーズナブルなのではないでしょうか。

試合当日。言葉で言い表せない感動がそこに!

そしていよいよ試合当日。試合は深夜2時20分からという普通ではありえない時間帯となったため、集合したい時間にはすでに電車が止まってしまいます。
そこで24時頃から東京ドームシティーのデニーズに集合して入場まで待機することにしますが、すでにメンバーのテンションは最高潮!普段この時間はもう寝ている人も、仕事を終わらせて駆けつけた人も、転勤先の北海道からこのために帰ってきた人も、みんないい表情をしています。

のんびりと会話をしながら過ごしていると気がつけば試合開始30分前。いよいよ東京ドーム入場時間となりました!関係者入口から入場するのですが、その非日常感もまたテンションが上がりますね。観客として入場するときと同様に厳重に荷物チェックを行い、普段通れない通路を進んでグラウンドへと向かいます。

そしてベンチ裏の階段をのぼると、目の前にはライトに照らされたグラウンドが!

階段をのぼって、視線の上の方からグラウンドが見えてくるという光景があまりに美しく、本当に言葉にならない感動がありました!この景色を見られるだけでもお金を払う価値はあるかも!

グラウンドではその前の時間帯の試合が行われていますが、両チームとも和やかな雰囲気でものすごく楽しそう。著者のチームはその間、外野のファウルグラウンドを使ってキャッチボールなどをしてアップをさせてもらいます。

キャッチボールをしているだけでも気持ちいい!写真も何を撮っても絵になります。そしていよいよ試合開始の時間に…!

運悪く相手のチームは超本気のチームで、恐らく草野球の大会でも全国レベルの強豪。最初から思い出を作る気しかなかった著者のチームとは明らかに温度が違い、試合は一方的な展開となってしまいます。それでも選手はワンプレーワンプレーを楽しみ、気分はプロ野球選手そのもの!

審判もいるのと、広告が写り込んでくるのがまたいい味を出してくれます。この写真なんかまるでプロそのもの!とても2塁までボールが届かないキャッチャーだとは思えません!

そして試合終了。夢のようなひと時が終わる…

試合は85分間で5回まで行い、チームでヒット1本に抑えられて0-17という無様なスコアになってしまいましたが、試合が終わったあと全員が充実した表情をしていたのが印象的でした。選手以外にも友人や家族など、たくさんの人が応援に来てくれましたが、それぞれが楽しい時間を過ごしたようで、本当に良い企画となりました。やってよかったなぁ。

個人的にはピッチャーとライトのポジションをやりましたが、特にライトからの風景は最高でしたね。球場全体を見渡すことができて、普段はここに満員のお客さんが入ってるんだよなあとか、ポケットにスマホ入れといて試合中にこっそり撮影すればよかったとか、いろいろと妄想にふけってしまいました。ボールが飛んできたらたぶん捕れなかったでしょう。

とにかくこの日の充実感は一生の思い出になると思います。最高に楽しかった!
対戦相手がもうちょっと近いレベルだったら文句なしでしたが、前後の試合は同じくらいのレベルのチームが試合をしていたので、単純に運が悪かったのでしょう。
そういったリスクは多少ありますが、自分たちで東京ドームを予約するところから準備するのと比べたらメリットの方がはるかに多いのではないでしょうか。
ほんと、割と気楽に東京ドームで野球ができちゃいます。野球好きな方には本当にオススメですよ。

KUSA1
http://www.kusa1.com/

ノジーマ

B級フード研究家。漫画を描いたりライターをしたり。変な料理をいろいろ考えます。週刊プレイボーイで『野島慎一郎の激ウマ!!バカレシピ研究所』連載中。最近は撮影をしていると猫が寄ってくるので、そのまま記事でも使っています。 ★レシピ本発売中!★世界一美味しい「どん二郎」の作り方 誰も思いつかなかった激ウマ!B級フードレシピ http://amzn.asia/8N2jTuz

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