我が母校「大阪桐蔭」と元校長・森山信一さんについて

  by 中将タカノリ  Tags :  

5億円を超える裏金発覚でお騒がせの大阪桐蔭中学・高校。

僕は1996年から6年間をこの学校ですごしました。

受験したきっかけは第一志望に落ちたあと、塾の先生にプッシュされたから。

癒着だったんでしょうね。

僕自身の中学校、高校生活はかなりのストレスに満ちたものでした。

要領はよかったのでそれなりに恋愛も楽しんだし、ズル休みして街に遊びに出たりしてましたが、本来この学校の特徴は森山信一元校長主導の徹底した詰め込み教育、生活管理。

・「目指せ東大・京大」がスローガンの多カリキュラム(補講、強制自習など入れると学校を出るのが8時、9時は当たりまえ。休みは日曜のみ。教師が同じ敷地にある大阪産業大学の生徒を指さし「あんな負け組になりたいのか!?」ととんでもない鼓舞をしていたものです。)

・毎朝課される暗記テスト(不合格者はすべて暗記できるまで居残り。)

・毎年春に行われる数泊の勉強合宿(ラジオ体操以外はホテルにカンヅメで早朝から深夜まで勉強。合宿から帰った直後に風邪をこじらせて亡くなった同級生もいました。)

・夏休み2週間、冬休み1週間(成績不良者は呼び出しで補講。一般生も休暇中にどのような学習をおこなっていたかレポート提出義務。)

・暴力もいとわない管理主義(校則違反者やそりの合わない生徒には殴る蹴るの暴力は当たり前。学年や担任によっては些細な理由で丸刈りを課すことも。ちなみに生徒会などの自治組織は存在しませんでした。)

・”恋愛禁止”など時代錯誤な校則の押しつけ(保護者に「別れさせるように」と言いつけたり、男女が下校時に手をつないでいるだけで鉄拳制裁&保護者呼び出し。)

6年間はけっこうなボリュームなので思い出しきれないことも多いですが、まぁ上記のような感じでいろいろありました。

ブランド力のない弱小校をあれほどに成長させた経営力には脱帽ですが、その陰で心や体を傷つけられたり社会的に不利な立場に追いやられた生徒、教職員は数多いのではないでしょうか。

森山元校長はいかにもワンマンで不遜な人となりでしたが、他事件にも関連していた幹部教員から聞いた話では

「森山は教員時代に、副業で私塾を経営してぼろ儲けしていた。

その資金で大阪産大グループの幹部に取り入っていたところ大阪産大付属高等学校の分校を作る計画が浮上。

小銭稼ぎの手腕を見込まれて校長に就任した。」

という経歴の人物だということ。

自他ともに認める大阪桐蔭の立役者。

校内での絶対的な権限をかさに寺川現校長のような小物のイエスマン、平井進路指導部長のようなコネ入社、体育特待生の指導や生徒指導を担当する筋肉脳教員を重用して良心的な教員を排除

上記の恋愛禁止や休暇中の学習レポート提出などバカバカしい施策、ラブホ街にラブホ風校舎を建てると言ったセンスの無い事業などを強引に推し進めてきました。

その増長ぶりの一端が今回の裏金事件なわけですね。

今回の報道を聞いて高校の担任だった教師が当時、森山元校長のワンマンぶりに触れながら

「この学校は誰が幸せになるためにあるんかなぁ……」

とため息をついていた光景が目に浮かびました。

驚きはしませんでしたね。

今回の事件が正式に立件され、森山元校長が刑に服す日が来ることを願ってやみません。

後輩たちがよりよい環境で学校生活を満喫することができますように。

※おまけ

『進学塾ビッグバン』校長の松原好之氏のfacebookから。

他のネトウヨ的な記事も異様ですが寺川現校長、平井進路指導部長から北新地でご接待を受けた様子を去年アップしています。

裏金用途の傍証にはなるのではないでしょうか。

中将タカノリ

■シンガーソングライター、音楽・芸能評論家 ■奈良県奈良市出身 ■1984年3月8日生まれ ■関西学院大学文学部日本文学科中退 2005年、加賀テツヤ(ザ・リンド&リンダース)の薦めで芸能活動をスタート。 歌謡曲をフィーチャーした音楽性が注目され数々の楽曲提供、音楽プロデュースを手がける。代表曲に「雨にうたれて」、「女ごころ」(小林真に提供)など。 2012年からは音楽評論家としても活動。さまざまなメディアを通じて音楽、芸能について紹介、解説している。

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